建築学会の研究会で「Yokosuka1953」上映決定

「Yokosuka1953」の都内での上映が決定しました。日本建築学会の研究会で上映されます。

第 94 回空間研究小委員会研究会
「ドキュメンタリー映像で都市空間を読み解く」

都市空間を表現する手法の一つとしてドキュメンタリー映画が注目されています。
そこで空間研究小委員会では戦後混乱期横須賀の諸相を描いた「Yokosuka1953」や地域の魅力を伝えるドキュメンタリー映像を題材に、都市を読み解く方法について議論する研究会を開催します。

  1. 主旨説明:鈴木 弘樹(千葉大学)
  2. 映画上映 「Yokosuka1953」 107 分
  3. 「Yokosuka1953 に見えるライフストーリーと都市空間」木川剛志(Yokosuka1953 監督)
    「真鶴「美の基準」が守った、まちの暮らしを撮る」松平直之(神奈川県真鶴町在住映像作家) 
  4. 質疑・討論:松平直之, 鈴木弘樹, 木川剛志
    まとめ:太幡英亮(名古屋市立大学/空間研究小委員会新空間探求 WG 主査)

主催:建築計画委員会 計画基礎運営委員会 空間研究小委員会
日時:12月9日(月)13:30~17:00 会場:建築会館ホール
参加費:会員1,200円、会員外1,650円、学生(会員)1,000円、学生(会員外)1,100円  

上映だけでなく、その後、このようなドキュメンタリー映像が都市空間の分析にどのように役立つのか、監督である木川剛志だけでなく、神奈川県真鶴町在住の映像作家 松平直之さんも交えて、議論することになりました。参加には事前にクレジット決済で申し込みが必要です。申し込みの締め切りは12月2日までです。

是非にご参加いただきたいと思います。
また、今回は参加者にYokosuka1953のパンフレットを資料として配布いたします。

松平直之さんについて

今回、木川と一緒に登壇していただける松平直之さんとは、実はポルトガルで知り合いました。現地で観光映像の競技があり、松平さんも木川も映像制作として参加しました。その時の松平さんがポルトガルの漁村の生活を描いたのが、アセンタという名作です。この映像は今も現地の小学校で教材として用いられています。

たぶん、ポルトガルで撮られていた時は、まだ東京在住だったと思うのですが、その後、彼は神奈川県の真鶴町に移り住み、その地で映像制作活動を続けられていきます。彼が書いた文章がnoteにあります。

建築・空間ドキュメンタリー

「Yokosuka1953」の監督である木川は元々は建築を大学では学び、その後、都市計画を専門として研究者をしてきました。2006年から福井工業大学に奉職して、空襲と地震で破壊されて復興した福井市に住み、空間とは物理的に作られることではなく、人の記憶と想像に多く依存するものであることを知りました。建築、都市は物質ではありません、そこに人との関係、社会との関係があります。

今もいくつかの映画祭や映像祭に関わっていますが、将来的には建築・都市空間ドキュメンタリー映画祭、のようなものを立ち上げれればと思っています。それも建築分野の一つになると思っています。

そんな夢のことも語り合える空間になれば。ご来場、お待ちしております。

木川剛志

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